講師:中津川浩章(画家/アートディレクター/フリーキュレーター)

6/13 リレーして絵を描く:「対話しながら一枚の絵を見てみよう」
絵を見て感じたことを感じたまま話し共有し、グループワークから粘土で立体を作ります。
参加者全員でリレーして一枚の絵を描きます。マーク・ロスコ、G・バゼリッツ、G・リヒターなどの現代絵画を見て感じたことを感じたまま話し共有し表現します。
6/27 「印象派とV・ゴッホとヨーロッパの近代」点描体験
印象派の成立からヨーロッパの近代を考えゴッホの近代的自我と絵画を語ります。モノクロームの画面からカラーへの移行を制作します。
静物を明暗を鉛筆で表現。そこから点描の方法で水彩画を描きます。
7/13(土)【国立美術館を尋ねる】展覧会を見に行きその印象をダイアログ
国立新美術館「ウィーン・モダン/クリムト、シーレ 世紀末への道」展を観ます。その印象や感じたこと を対話し、言葉や水彩画で表現します。
7/25 プレゼンテーションと講評 その1
前期の講義で描いた作品について、どんな思いで何を感じながら作ったのかを発表します。自分でつくった作品を語ることでの気づき、他者の感想を聞くことで新たな発見があることでしょう。
9/7(土)ー8(日)【東京近郊で1泊2日合宿】「自画像は語る」
フリーダ・カーロを中心とした様々な画家の自画像を見て語り合い、様々な視点から自画像を描きます。
なぜアーティストたちは、自画像を描きつづけてきたのがフリーダ・カーロ、レンブラント、ゴッホ、ピカソなどの作家の自画像を見て語り合います。作品を味わった後で、さまざまな角度から自己を観察し、じっくり時間をかけて自画像を制作します。
9/19 「シュルレアリスムと夢ドローイング」
夢日記からドローイングを描き、シュルレアリスムや無意識ついて考えます。
夢は自我や無意識の反映だけでなく、日々の生活や社会からの情報をも反映しています。シュルレアリスムの作品について対話しシュルレアリスムと関係する夢・無意識について考えます。そのあと、夢日記から水彩・クレヨンによる夢ドローイングをします。
10/3 「イメージと記憶の交差点」
歴史的に重要なアート、広告写真を見て対話し、自分だけの写真集をつくります。
写真史とともにアンリ・カルテェ・ブレッソン、U・アッジェ、ダイアン・アーバス、広告写真などをレクチャー、語り合い、その後写真集を作ります。
10/17 「自分って何だろう?」アートセラピーとシュルレアリスム
アートセラピーやそれに関係するアート、アーティストについて知り、マンダラ・コラージュの方法を使って体験します。
11/2(土)【埼玉県川口市を訪ねる】 埼玉県川口市・アート施設「工房集」を訪ねる アウトサイダーアートの現場へ
世界的に活躍している作家を生み出している障害者のアート施設「工房集」の展覧会を訪問します。
11/14 「日本の近代美術と戦争画」
日本の近代美術と戦争画を通じて日本の近代化を考えます。グループワークから紙粘土で立体を作ります。
感じたことをダイアログし、鉛筆画を制作しグループワークで紙粘土で立体をつくります。
11/28 「表現の本質って?」
アール・ブリュット、アウトサイダーアートの代表的な作品を見ながら、「表現すること」そのものについて考えてみましょう。ワークではグループで紙粘土で立体作品を作ります。
12/12 プレゼンテーションと講評 その2
これまでに作った作品について、互いに感想や意見を出し合うことで、さらに深めます。アートは誰にでも表現でき、語れると実感することが大切です。時代や状況が変わっても、一人ひとりの生きるエネルギーとしてのアートの本質は変わりません。作って終わりではなく、時代を見る目と表現の楽しさを体験し、語り合いましょう!