• NEW

08. 表現することは生きること

申し込み価格(税込):
45,000


身体のなかから新しい視点が見え、ともに生きるエネルギーが湧いてくる講座です。
さまざまな点で便利になった現代社会。しかし現代ほど人ひとりが分断され、孤独を強いられる時代はなかったのではないでしょうか。美しい理念や社会的正義すら人を分断するものとして機能してしまっています。アートは現代社会を反映し象徴しています。アートという一見曖昧で感覚的な現われの中に今を生きる私たちにとって大切なものが詰まっています。個人の思想から社会への問題提起までさらに言語や社会的な価値観だけではスパッと割り切れない曖昧な感覚、矛盾や混乱、葛藤といったものまでも、視覚的なイメージから導かれ〈感じる〉ことを通じて共有し分かちあうことができます。この講座では、「講義・解説」を聞いてアートを理解するだけでなく、〈感じたこと〉を人と共有し「対話」し、またさらに、実際に「表現すること」を通して表現の原点についてより深く知り作品の理解を深めていきます。アートを通じて何かしたい、人とつながりたい方だけでなく、美術やものづくりに苦手意識がある方にもおすすめ。ひとりで作品と向き合うだけでは見えてこなかった視点や自分自身を発見することができるでしょう。

●2019年6月ー12月 
●原則として木曜日 19:00ー21:00
●全12回/定員20名  
●受講料:45,000円(材料費・画材費込み)




※出かける回は現地への交通費・宿泊費・食費などが別途かかります。
※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。
数量:

講師:中津川浩章(画家/アートディレクター/フリーキュレーター)

ブルーバイオレットの線描を主体とした大画面のドローイング・ペインティング作品を「記憶・痕跡・欠損」をテーマに国内外で展覧会開催。アートによる社会変革、「できないことからつながる社会」を目指す。障害者施設工房集、アール・ド・ヴィーヴルのアートディレクション、展覧会の企画・プロデュース、大学・専門学校でアートを通したコミュニケーションスキル開発やデザイン・美術教育に携わる。福祉、教育、障害など、具体的な社会とアートの関係性を問い直しつつ、障害の有無にかかわらず、子どもから大人まで、様々な人を対象としたアートワークショップ、講演、ライブペインティング等、被災地を含む全国各地へ。
08. 表現することは生きること

6/13 リレーして絵を描く:「対話しながら一枚の絵を見てみよう」

絵を見て感じたことを感じたまま話し共有し、グループワークから粘土で立体を作ります。
参加者全員でリレーして一枚の絵を描きます。マーク・ロスコ、G・バゼリッツ、G・リヒターなどの現代絵画を見て感じたことを感じたまま話し共有し表現します。

6/27 「印象派とV・ゴッホとヨーロッパの近代」点描体験

 印象派の成立からヨーロッパの近代を考えゴッホの近代的自我と絵画を語ります。モノクロームの画面からカラーへの移行を制作します。
静物を明暗を鉛筆で表現。そこから点描の方法で水彩画を描きます。

7/13(土)【国立美術館を尋ねる】展覧会を見に行きその印象をダイアログ

国立新美術館「ウィーン・モダン/クリムト、シーレ 世紀末への道」展を観ます。その印象や感じたこと を対話し、言葉や水彩画で表現します。

7/25 プレゼンテーションと講評 その1

前期の講義で描いた作品について、どんな思いで何を感じながら作ったのかを発表します。自分でつくった作品を語ることでの気づき、他者の感想を聞くことで新たな発見があることでしょう。

9/7(土)ー8(日)【東京近郊で1泊2日合宿】「自画像は語る」 

フリーダ・カーロを中心とした様々な画家の自画像を見て語り合い、様々な視点から自画像を描きます。
なぜアーティストたちは、自画像を描きつづけてきたのがフリーダ・カーロ、レンブラント、ゴッホ、ピカソなどの作家の自画像を見て語り合います。作品を味わった後で、さまざまな角度から自己を観察し、じっくり時間をかけて自画像を制作します。

9/19 「シュルレアリスムと夢ドローイング」

夢日記からドローイングを描き、シュルレアリスムや無意識ついて考えます。
夢は自我や無意識の反映だけでなく、日々の生活や社会からの情報をも反映しています。シュルレアリスムの作品について対話しシュルレアリスムと関係する夢・無意識について考えます。そのあと、夢日記から水彩・クレヨンによる夢ドローイングをします。

10/3 「イメージと記憶の交差点」

歴史的に重要なアート、広告写真を見て対話し、自分だけの写真集をつくります。
写真史とともにアンリ・カルテェ・ブレッソン、U・アッジェ、ダイアン・アーバス、広告写真などをレクチャー、語り合い、その後写真集を作ります。

10/17 「自分って何だろう?」アートセラピーとシュルレアリスム

アートセラピーやそれに関係するアート、アーティストについて知り、マンダラ・コラージュの方法を使って体験します。

11/2(土)【埼玉県川口市を訪ねる】 埼玉県川口市・アート施設「工房集」を訪ねる アウトサイダーアートの現場へ

世界的に活躍している作家を生み出している障害者のアート施設「工房集」の展覧会を訪問します。

11/14 「日本の近代美術と戦争画」

日本の近代美術と戦争画を通じて日本の近代化を考えます。グループワークから紙粘土で立体を作ります。
感じたことをダイアログし、鉛筆画を制作しグループワークで紙粘土で立体をつくります。

11/28 「表現の本質って?」

アール・ブリュット、アウトサイダーアートの代表的な作品を見ながら、「表現すること」そのものについて考えてみましょう。ワークではグループで紙粘土で立体作品を作ります。

12/12 プレゼンテーションと講評 その2

これまでに作った作品について、互いに感想や意見を出し合うことで、さらに深めます。アートは誰にでも表現でき、語れると実感することが大切です。時代や状況が変わっても、一人ひとりの生きるエネルギーとしてのアートの本質は変わりません。作って終わりではなく、時代を見る目と表現の楽しさを体験し、語り合いましょう!