◆講座コーディネーター
明戸隆浩(東京大学 情報学環特任 助教)
専門は社会学、社会思想、多文化社会論。共著に『奇妙なナショナリズムの時代』、共訳書にエリック・ブライシュ『ヘイトスピーチ』など。レイシズムとヘイトスピーチについて考えるための情報サイトを公開中。
専門は社会学、社会思想、多文化社会論。共著に『奇妙なナショナリズムの時代』、共訳書にエリック・ブライシュ『ヘイトスピーチ』など。レイシズムとヘイトスピーチについて考えるための情報サイトを公開中。

6/11 イントロダクション: ネット上の人権侵害を考える
ハン・トンヒョン(日本映画大学 准教授)
明戸隆浩(東京大学情報学環特任助教)
2016年にヘイトスピーチ解消法が成立し、日本でも遅ればせにヘイトスピーチ対策が始まりましたが、ヘイトスピーチを含むさまざまなネット上の人権侵害に対する制度の整備は、いまだ十分とは言えません。ネットの現状及び今後必要な方向性について、対談形式で導入的な講義を行います。
●参考ウェブサイト:TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」2018年5月31日放送分 「特集「ヘイトスピーチ解消法施行から2年。ネットはヘイトにどう向き合うべきか」明戸隆浩×ハン・トンヒョン×津田大介×金尚均×川口泰司×荻上チキ」
明戸隆浩(東京大学情報学環特任助教)
2016年にヘイトスピーチ解消法が成立し、日本でも遅ればせにヘイトスピーチ対策が始まりましたが、ヘイトスピーチを含むさまざまなネット上の人権侵害に対する制度の整備は、いまだ十分とは言えません。ネットの現状及び今後必要な方向性について、対談形式で導入的な講義を行います。
●参考ウェブサイト:TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」2018年5月31日放送分 「特集「ヘイトスピーチ解消法施行から2年。ネットはヘイトにどう向き合うべきか」明戸隆浩×ハン・トンヒョン×津田大介×金尚均×川口泰司×荻上チキ」

6/25 ソーシャルメディアのダークサイド
香山リカ(精神科医/立教大学 現代心理学部 教授)
Twitter と Facebook が日本でのサービスを開始しておよそ10年。ソーシャルメディアが人々のコミュニケーションに不可欠な形で入りこむ中で、その「ダークサイド」もさまざまな形で問題化しています。ネットにどっぷり漬かっている人も、苦手意識がある人も、今ふまえておくべき問題を提起します。
●著書:『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』朝日新書 2014/『リベラルですが、何か?』イースト新書 2016
Twitter と Facebook が日本でのサービスを開始しておよそ10年。ソーシャルメディアが人々のコミュニケーションに不可欠な形で入りこむ中で、その「ダークサイド」もさまざまな形で問題化しています。ネットにどっぷり漬かっている人も、苦手意識がある人も、今ふまえておくべき問題を提起します。
●著書:『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』朝日新書 2014/『リベラルですが、何か?』イースト新書 2016

7/9 ネット中傷被害者からの問題提起
スマイリーキクチ(タレント)
「昔のネットはよかった」ーこうした言葉にうなずく人も、おそらくいるでしょう。しかし実際には、ネット上の人権侵害は最近始まった問題ではありません。ある日突然、いわれのない理由でネット上の匿名の人々から大量の憎悪の言葉を投げつけられる、こうしたことは、残念ながらネットの初期からありました。当事者の貴重な声をふまえて、この問題の「原点」をあらためて確認します。
●著書:『突然、僕は殺人犯にされたーネット中傷被害を受けた10年間』竹書房 2011
「昔のネットはよかった」ーこうした言葉にうなずく人も、おそらくいるでしょう。しかし実際には、ネット上の人権侵害は最近始まった問題ではありません。ある日突然、いわれのない理由でネット上の匿名の人々から大量の憎悪の言葉を投げつけられる、こうしたことは、残念ながらネットの初期からありました。当事者の貴重な声をふまえて、この問題の「原点」をあらためて確認します。
●著書:『突然、僕は殺人犯にされたーネット中傷被害を受けた10年間』竹書房 2011

ネット右翼はどこから来たのか
日程変更がありました。7/19(金) 8/27(火) 時間は19:00-21:00のままです。
伊藤昌亮(成蹊大学 文学部 教授)
もはやすっかり定着した言葉である「ネット右翼」、あるいは「ネトウヨ」。少しでも踏み込んでネットを使う人ならほぼ必ず遭遇するこうした人々は、どこからどのように現れたのか。「ネット上の人権侵害」に対峙するためにこそ必要なこうした問いについて、包括的な検討を行います。
●著書:『奇妙なナショナリズムの時代ー排外主義に抗して 』(共著)山崎望編、岩波書店 2015/『デモのメディア論ー社会運動社会のゆくえ』筑摩書房 2012
伊藤昌亮(成蹊大学 文学部 教授)
もはやすっかり定着した言葉である「ネット右翼」、あるいは「ネトウヨ」。少しでも踏み込んでネットを使う人ならほぼ必ず遭遇するこうした人々は、どこからどのように現れたのか。「ネット上の人権侵害」に対峙するためにこそ必要なこうした問いについて、包括的な検討を行います。
●著書:『奇妙なナショナリズムの時代ー排外主義に抗して 』(共著)山崎望編、岩波書店 2015/『デモのメディア論ー社会運動社会のゆくえ』筑摩書房 2012

9/10 ネットデマと闘う
籏智広太(BuzzFeed Japan 記者)
ネットにフェイクニュースが横行する中、それに対抗するメディアがいない? いいえ、そんなことはありません。ネットメディア「バズフィード」は、今、ネット上のデマや差別に迅速に対応することで注目されています。今後、こうした試みを増やすにはどうすればいいのか、具体的な記事をもとに考えます。
●参考ウェブサイト:三田評論ONLINE 2018年6月26日掲載 「【特集:変わるメディアとジャーナリズム】座談会:ニュースの今、そして、これから」八田亮一×荻上チキ×津田正太郎×籏智広太×山腰修三
ネットにフェイクニュースが横行する中、それに対抗するメディアがいない? いいえ、そんなことはありません。ネットメディア「バズフィード」は、今、ネット上のデマや差別に迅速に対応することで注目されています。今後、こうした試みを増やすにはどうすればいいのか、具体的な記事をもとに考えます。
●参考ウェブサイト:三田評論ONLINE 2018年6月26日掲載 「【特集:変わるメディアとジャーナリズム】座談会:ニュースの今、そして、これから」八田亮一×荻上チキ×津田正太郎×籏智広太×山腰修三

9/24 ネット差別の実態をどう把握するか
高 史明(心理学者/神奈川大学 人間科学部 非常勤講師)
ネットにヘイトや差別があふれていることは意識してネットを見ればすぐにわかることですが、それをどう「客観的」に示すのかは、意外と難しい問題です。第一線の研究者から、実態把握の方法を学びます。
著書:『ネット上の部落差別と今後の課題ー「部落差別解消推進法」をふまえて』(共著) 部落解放・人権研究所 2018/『レイシズムを解剖するーー在日コリアンへの偏見とインターネット』勁草書房 2015
ネットにヘイトや差別があふれていることは意識してネットを見ればすぐにわかることですが、それをどう「客観的」に示すのかは、意外と難しい問題です。第一線の研究者から、実態把握の方法を学びます。
著書:『ネット上の部落差別と今後の課題ー「部落差別解消推進法」をふまえて』(共著) 部落解放・人権研究所 2018/『レイシズムを解剖するーー在日コリアンへの偏見とインターネット』勁草書房 2015

10/8 ネット上の人権侵害と法
唐澤貴洋(弁護士)
人権侵害に対して法的対応が要請されるのは、本来、現実であれネット上であれ同じはずです。しかし実際には、ネット上の人権侵害に対する法的対応は長い間軽視されてきており、法整備は今なお不十分です。自身も被害当事者である法律の専門家から、今法律に望まれている役割を学びます。
●著書:『炎上弁護士ーなぜ僕が100万回の殺害予告を受けることになったのか』日本実業出版社 2018)/「炎上弁護士、「死ね」と言ってきた少年たちに会いに行く」現代ビジネス 2017年12月20日掲載()
人権侵害に対して法的対応が要請されるのは、本来、現実であれネット上であれ同じはずです。しかし実際には、ネット上の人権侵害に対する法的対応は長い間軽視されてきており、法整備は今なお不十分です。自身も被害当事者である法律の専門家から、今法律に望まれている役割を学びます。
●著書:『炎上弁護士ーなぜ僕が100万回の殺害予告を受けることになったのか』日本実業出版社 2018)/「炎上弁護士、「死ね」と言ってきた少年たちに会いに行く」現代ビジネス 2017年12月20日掲載()

11/5 ネット社会のリテラシー
佐藤佳弘((株)情報文化総合研究所 代表取締役/武蔵野大学 名誉教授)
「ネット」と「人権」をクロスさせて考えること。これは現代社会の喫緊の課題であると同時に、これからのサイバースペースにおいて「よき市民」であるために必要な、ネット社会のリテラシーでもあります。それは具体的にどのようなものなのか、そこで重要となるポイントを整理します。
●著書:『インターネットと人権侵害(匿名の誹謗中傷 〜その現状と対策)』武蔵野大学出版会 2016/『情報化社会の歩き方ー危険回避のガイドブック』ミネルヴァ書房 2010
「ネット」と「人権」をクロスさせて考えること。これは現代社会の喫緊の課題であると同時に、これからのサイバースペースにおいて「よき市民」であるために必要な、ネット社会のリテラシーでもあります。それは具体的にどのようなものなのか、そこで重要となるポイントを整理します。
●著書:『インターネットと人権侵害(匿名の誹謗中傷 〜その現状と対策)』武蔵野大学出版会 2016/『情報化社会の歩き方ー危険回避のガイドブック』ミネルヴァ書房 2010
