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15. 生きることは表現すること
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15. 生きることは表現すること

申し込み価格(税込):
40,000


現代ほど一人ひとりがバラバラにされ孤独を強いられる時代はなかったのではないでしょうか。理念や社会的正義すら、人を分断するものとして機能してしまっています。アートは現代社会を反映し象徴しています。アートという、一見曖昧で感覚的な現われの中に、今を生きる私たちにとって大切なものが詰まっているのです。個人の思想から社会への問題提起まで、さらに言語や社会的な価値観だけではスパッと割り切れない曖昧な感覚、矛盾や混乱、葛藤といったものまでも、視覚的なイメージから導かれ〈感じる〉ことを通じて共有し分かちあうことができるのです。
 この講座では、「講義・解説」を聞いてアートを理解するだけでなく、〈感じたこと〉を人と共有し「対話」し、またさらに、実際に「表現すること」を通して表現の原点についてより深く知り、作品の理解を深めていきます。アートを通じて何かしたい、人とつながりたい方だけでなく、美術やものづくりに苦手意識がある方にもおすすめ。ひとりで作品と向き合うだけでは見えてこなかった思いがけないイメージや自分自身を発見することによって身体の裡から生きるエネルギーが湧いてくることでしょう。


◆講師:中津川浩章(画家/アートディレクター/フリーキュレーター)
ブルーバイオレットの線描を主体とした大画面のドローイング・ペインティング作品を「記憶・痕跡・欠損」をテーマに国内外で展覧会開催。アートによる社会変革、「できないことからつながる社会」を目指す。障害者施設工房集、アール・ド・ヴィーヴルのアートディレクション、展覧会の企画・プロデュース、大学・専門学校でアートを通したコミュニケーションスキル開発やデザイン・美術教育に携わる。福祉、教育、障害など、具体的な社会とアートの関係性を問い直しつつ、障害の有無にかかわらず、子どもから大人まで、さまざまな人を対象としたアートワークショップ、講演、ライブペインティング等、被災地を含む全国各地へ。

●2017年6月-12月
●原則として木曜日 19:00-21:30
●全12回/定員20名
●受講料 40,000円(材料費・画材費込み)
※出かける回の交通費・宿泊費・食費などが別途かかります。




※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。
数量:

<6/15>エミリー・ウングワレー:現代社会の忘れ物 《ワーク:水彩》

アボリジニアートの代表的な画家のエミリー・ウングワレーは、70歳を過ぎてからキャンバスに絵を描き始め、86歳で亡くなるまでに実に3000点以上の作品を描き上げました。彼女の作品から現代社会の忘れ物について感じ合います。ワークでは、参加者全員でリレーして一枚の絵を描いたり、点と線だけを使って水彩の抽象画を描きます。

<6/29>カラヴァッジョ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、レンブラント:写実性の神秘 《ワーク:鉛筆》

写実性の神秘にポイントを置いた画家の作品を見ながら語り合い、キアロスクーロ(光と影の表現)や線を使ったさまざまな方法で写実ドローイングにチャレンジします。

<7/8(土)>【国立西洋美術館を訪ねる】 「アンチンボルト展」を鑑賞し印象を語り合おう 《ワーク:言葉》

アンチンボルトは果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、ルネッサンスとは少し違った16世紀のイタリアの画家です。「アンチンボルト展」を見て感じたことを書き出し、みんなに共有して新たな視線を発見しましょう。

<7/27>プレゼンテーションと講評 その1

前期の講義で描いた作品について、どんな思いで何を感じながら作ったのかを発表します。自分でつくった作品を語ることでの気づき、他者の感想を聞くことで新たな発見があることでしょう。

<9/7>写真(1) 歴史的に重要な写真たちとアート 《ワーク:紙粘土》

写真史とともにアンリ・カルティエ・ブレッソン、U・アッジェ、ダイアン・アーバスなどをレクチャーし、語り合い、その後、第一印象を紙粘土で作ります。

<9/21>写真(2) 広告写真と表現《ワーク:写真集の制作》

広告写真の歴史とその表現の多様性、現代性を考えます。撮りためた写真を編集して、簡単な写真集も作りましょう。

<10/5>アートセラピーとシュルレアリスム:自分って何だろう?《ワーク:写真でつくるマンダラ・コラージュ》

夢は自我や無意識の反映だけでなく、日々の生活や社会からの情報をも反映しています。シュルレアリスムと関係する夢や無意識についてとそれと関係するアートセラピーについて知り、マンダラ・コラージュの方法を使って体験します。

<10/21(土)-10/22(日)>【滋賀県甲賀市を訪ねる・1泊2日合宿】 アートとは何か?表現って何?「やまなみ工房」で考える

NHK『バリバラ』やドラマにもなった滋賀にある障害者のアート施設「やまなみ工房」を訪問します。

<11/4(土)>【埼玉県川口市を訪ねる】 アウトサイダーアートの現場「工房集」へ

世界的に活躍している作家を生み出している障害者のアート施設「工房集」の展覧会を訪問します。

<11/16>アールブリュット作家の作品を見て、感じたことを話してみよう 《ワーク:対話から制作》

F・ベーコン、G・バゼリッツ、G・リヒターなどの現代絵画を見て感じたことを感じたまま話し共有し、個人ワークから絵を描きます。

<11/30>様々な画家の自画像を見てみよう 《ワーク:自画像》

なぜアーティストたちは、自画像を描き続けてきたのでしょうか? レンブラント、フリーダ・カーロ、V・ゴッホなどさまざまな画家の自画像について語り合い、自分たちでも自画像を描いてみましょう。

<12/14>プレゼンテーションと講評 その2

これまでに作った作品について、互いに感想や意見を出し合うことで、さらに深めます。アートは誰にでも表現でき、語れると実感することが大切です。時代や状況が変わっても、一人ひとりの生きるエネルギーとしてのアートの本質は変わりません。作って終わりではなく、時代を見る目と表現の楽しさを体験し、語り合いましょう!