07. 思想の大地アフリカ

申し込み価格(税込):
27,000


アフリカに関するニュースを見るとき、私たちが目にするものは悲惨な実情を訴えるものばかり。しかし、何千年も前からアフリカ各地で独自の文化が形成されており、そこには私たちが十分に目を向けてこなかった深い思想世界が広がっています。貧困にあえぐ地としてのアフリカでなく、野生の大地アフリカでなく、豊かな思想が芽吹いている大地としてのアフリカを見てみましょう。

●2016年5月 - 10月 ●原則として火曜日 19:00-21:00
●全8回/定員30名 ●受講料:27,000円
※出かける回の交通費・食費などが別途かかります。




※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。
只今申し込みできません。お問い合わせください。

<5/31>アパルトヘイトからの解放―マンデラとビコ:ウブントゥの思想

津山直子(アフリカ日本協議会 代表理事)

人種隔離政策からの解放をめざす反アパルトヘイト運動は、差別・被差別の両者の人間性を回復し、和解と融和をめざす運動でもあった。マンデラやビコらの闘いと根底にある「共に生きる」思想を考えます。

●参考文献・映画:「総特集 ネルソン・マンデラ」『現代思想』青土社 2014年3月増刊号/スティーヴ・ビコ『俺は書きたいことを書く- 黒人意識運動の思想』現代企画室 1996/映画『アマンドラ!希望の歌』2004/『インビクタス/ 負けざる者たち』2009
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<6/14>アフリカ近現代思想から学ぶ「真の自立」

稲場雅紀(アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター/「動く→動かす」(GCAP Japan)事務局長)

「途上国の貧しい人々を救う」といった言葉を、臆面もなく言えるようになった現代。失われているのは「歴史認識」です。忘れられた歴史と言葉を復権する試みを始めましょう。

●主著:『流儀――アフリカと世界に向い我が邦の来し方を振り返り今後を考える二つの対話』(共著)生活書院 2008/『「対テロ戦争」と現代世界』(共著)お茶の水書房 2006

●参考文献:宮本 正興 ほか『新書アフリカ史』(共著)講談社現代新書 1997/藤永茂『「闇の奥」の奥―コンラッド/植民地主義/アフリカの重荷』 三交社 2006
07. 思想の大地アフリカ

<6/28>口でしか伝えられないもの、口でしか伝わらないもの―アフリカの口承文化が育む思想

粟飯原文子(法政大学国際文化学部 教員)

アフリカにおける「声」の芸術と伝統はどのように継承されてきたのか。そこにはどのような世界が広がっているのか。代表的な例をとりあげてその歴史を考えたいと思います。

●主著:ヴィジャイプラシャド『褐色の世界史―第三世界とはなにか』粟飯原文子 (翻訳)水声社 2013/チヌアアチェベ『崩れゆく絆』粟飯原文子 (翻訳)光文社古典新訳文庫 2013

<7/12>子どもの本から見るアフリカの文化

さくまゆみこ(アフリカ子どもの本プロジェクト 代表)

子どもの本はいろいろな学びの入口になり、その国の人たちが何を大事にしているかも見せてくれます。絵本、昔話、創作童話などを通してアフリカをのぞいてみましょう。

●主著:『エンザロ村のかまど』福音館書店 2009/『どうしてアフリカ? どうして図書館?』柏書房 2010
●参考文献:さくまゆみこ「アフリカ人作家・画家がつくった児童書の日本での受容について」青山学院女子短期大学紀要第68号 pp81-99 2014/さくまゆみこ「いま、アフリカの子どもの本は?」(国立国際子ども図書館講義録)2012 PDFはコチラ
07. 思想の大地アフリカ

<7/26>アフリカ料理レストラン『カラバッシュ』を訪れる 食べものから広がるアフリカ世界

熊澤房弘(アフリカ料理レストラン『カラバッシュ』店主)

暮らしている人にとっては当たり前となっているような習慣からも、アフリカならではのものの見方や思想の片鱗をうかがい知ることができるかもしれません。実際に西アフリカの食事を味わいながら、豊かな世界観に触れてみましょう。

●参考文献:川田順造『サバンナの手帖』新潮選書 1981
川田順造『サバンナの博物誌』筑摩書房 1991
●参考ウェブサイト:「カラバッシュウェブサイト
※内容につきまして一部変更になる場合がございます。ご了承ください。
07. 思想の大地アフリカ

<9/20>大地は誰のものか?―土地をめぐる思想とその課題

渡辺直子(日本国際ボランティアセンター(JVC)南アフリカ事業担当)

アフリカのモザンビークという国の、人びとと土地をめぐる歴史や暮らし、現在頻発している土地収奪、それをとりまく援助の様子や日本との関係についてお話いたします。

●参考文献: 日本国際ボランティアセンター(JVC)会報紙『Trial&Error』/松村圭一郎『所有と分配の人類学 エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学』世界思想社 2008/池上甲一、原山浩介『食と農のいま』(共著)ナカニシヤ出版 2011
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<9/29(木)>カネと人生―カネを「持たなかった」人びとの思想から読み解く

小馬 徹(文化人類学者/神奈川大学人間科学部 教授)

植民地化以前、無頭制のキプシギス社会では、自分の牛の半数を友人に貸し与えてこそ一人前だった。その伝統から、今も皆が受益者となる妬みなき献金制度を維持している。

●主著:『文化を折り返す―普段着でする人類学』青娥書房 2016/『フィールドワーク事始め』御茶の水書房 2016
●参考文献:小馬 徹『贈り物と交換の文化人類学』御茶の水書房 2000/小馬 徹『カネと人生』(編著)雄山閣 2002
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<10/4>「私」の中のアフリカ―60年代から現代のアフリカ民衆思想を振り返る

勝俣 誠(明治学院大学国際平和研究所)

日本で生まれ育ちながらアフリカの人々の尊厳の闘いに参加した1960年代の方々についてのお話です。そして今、アフリカの人々と歩む地球市民とはどんなことかを考えます。

●主著:『新・現代アフリカ入門 人々が変える大陸』岩波新書 2013
●参考文献:勝俣 誠「アフリカにおける草の根国際協力とは」(堀 芳枝編著「学生のためのピース・ノート2」コモンズ 2015所蔵)

津山直子(アフリカ日本協議会 代表理事)

元PARC共同代表で昨年急逝された北沢洋子さんは、1960年代の植民地支配から独立する激動のアフリカに住み、人々と歩み、その声を伝えました。北沢さんの著作からも読み解きます。

●参考文献:北沢洋子『私の中のアフリカ』現代教養文庫 1979/北沢洋子『黒いアフリカ』聖文社 1981
●参考ウェブサイト:「北沢洋子の国際情報―世界の底流
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