表現することは生きること
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表現することは生きること

申し込み価格(税込):
48,000


今を生きる新しい視点が見え、ともに生きるエネルギーが湧いてくる、制作とアートヒストリーを組み合わせた講座です。
色々な意味で便利になった現代社会。しかし現代ほど人間が分断され、孤独を強いられる時代はないのではないでしょうか。コロナ禍のような社会全体を揺るがすような時代はより不安が高まり、インターネットで様々なつながりが可能になった反面、人はさらに分断され孤独の中で生きるようになっています。そして、美しい理念や社会的正義すら人を分断するものとして機能しています。
アートは現代社会を反映し象徴するもの。アートという一見曖昧で感覚的な現われの中に忘れられている大切なものが詰まっています。個人の思想や社会への問題提起から、スパッと割り切れない曖昧な感覚、戸惑い、矛盾や混乱、葛藤といったものまでも、〈感じる〉ことを通じて共有していきます。
この講座では、「講義・解説」を聞いてアートを理解するだけでなく、〈感じること〉を人と共有・「ダイアローグ」し、絵を描き、立体作品をつくることを通して表現の原点についてより深く知っていきます。
アートを通じて何かしたい、人とつながりたい方だけでなく、美術やものづくりに苦手意識がある方にこそおすすめ。ひとりで作品と向き合うだけでは見えてこなかった視点や新しい自分自身を発見することができるでしょう。

●2021年7月-12月
※緊急事態宣言の延長や感染症の状況を勘案し、講座プログラムを大幅に延期・変更をさせていただきました。皆さまにはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
●木曜日19:00-21:30または土・日曜日
●全12回 ●定員14名
●会場:PARC自由学校教室ほか

●受講料:48,000円(材料費・画材費込)
※出かける回は現地への交通費・宿泊費・食費・展覧会費などが別途かかります
※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

<若者応援!U25割>
25歳以下の方は入学金免除で受講いただけます。ご希望の方は、「入学金なし(すでに自由学校を受講したことがある)」を選択いただき、備考欄にU25割適用希望とご記載の上お申し込みください。

※感染症の状況により、講座日程の延期や中止、あるいはプログラムの一部変更の可能性がございます。講座中止の場合には、中止回数分に応じて受講料を返金いたします。開講日2週間前になりましたら、開催可否について判断し、お申し込みいただいた皆さまにお知らせいたします。 
※東京都において緊急事態宣言が発令されている期間は、原則として教室での対面開催を見送り、一部プログラムの中止・変更・延期などの調整をいたします。
※講座開催にあたっては、参加者の定員を設け、参加者間の間隔確保や換気、消毒、飛沫拡散防止などの基本的な感染症対策を徹底して運営いたします。ご参加の皆様には、マスクの着用や消毒のご協力をお願いし、また発熱がある方、体調不良の方はご参加をご遠慮いただけますようお願いいたします。
只今申し込みできません。お問い合わせください。

●講師:中津川浩章(画家/アートディレクター/フリーキュレーター)

ブルーバイオレットの線描を主体とした大画面のドローイング・ペインティング作品を「記憶・痕跡・欠損」をテーマに国内外で展覧会を開催。アートによる社会変革、「できないことからつながる社会」を目指す。障害者施設工房集、アール・ド・ヴィーヴルのアートディレクション、展覧会の企画・プロデュース、大学・専門学校でアートを通したコミュニケーションスキル開発やデザイン・美術教育に携わる。福祉、教育、障害など、具体的な社会とアートの関係性を問い直しつつ、障害の有無にかかわらず、子どもから大人まで、さまざまな人を対象としたアートワークショップ、講演、ライブペインティング等、全国各地で活動。
表現することは生きること

7/8 リレーして絵を描く:「対話しながら一枚の絵を見てみよう」<グループワーク/紙粘土>

参加者全員でリレーして一枚の絵を描き、その後粘土で立体を作ります。マーク・ロスコ、G・バゼリッツ、G・リヒターなど絵を見て感じたことを感じたまま話し共有し表現します。

10/2(土)「印象派とV・ゴッホとヨーロッパの近代」<点描体験>

印象派の成立からヨーロッパの近代を考え、生きづらいゴッホの人生と近代的自我を語ります。モノクロームの画面からカラーへの移行を制作します。静物の明暗を鉛筆で表現。そこから点描の方法で水彩画を描きます。

10/21(木)「自分って何だろう?」アートセラピー<写真でつくるマンダラ・コラージュ>

アートセラピーやそれに関係するアート、アーティストについて知り、マンダラ・コラージュの方法を使って体験します。

11/4(木)講師と一緒にライブペインティング

大きい紙に絵具でライブペインティング。終わってから感想をダイアローグ。作品は好きなところをカットして持ち帰ります。

11/11(木)プレゼンテーションと講評 その1

前期の講義でつくった作品を囲んで、参加者全員でダイアローグします。どんな思いで何を感じながら作ったのか、自分の作品を語ることでの気づき、他者の感想を聞くことで新たな発見があることでしょう。

11/13(土)【終日講座】「自画像は語る」<様々な視点から自画像を描く>

なぜアーティストたちは、自画像を描きつづけてきたのか?フリーダ・カーロを中心にレンブラント、ゴッホ、ピカソなどの画家の自画像を見てダイアローグします。作品を味わった後で、様々な角度から自己を観察し、じっくり時間をかけて自画像を制作します。
(※感染症の状況により、日帰りプログラムへ変更になる可能性があります。)

11/18(木)「イメージと記憶の交差点」<自分だけの写真集制作>

歴史的に重要なアート、広告写真を見てダイアローグします。写真史とともにアンリ・カルテェ・ブレッソン、U・アッジェ、ダイアン・アーバス、広告写真などをレクチャー、ダイアローグ、その後自分だけの写真集を作ります。

12/2(木)「夢・表現・シュルレアリスム、作家の田口ランディさんを交えて」<水彩・クレヨン>

ゲスト講師:田口ランディ(小説家)
夢は自我や無意識の反映だけでなく、日々の生活や社会からの情報をも反映しています。シュルレアリスムの作品について対話し夢・無意識について考えます。そのあと、夢日記から水彩・クレヨンによる夢ドローイングをします。
表現することは生きること

12/4(土)【「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展(東京都美術館)を訪問】展覧会を見に行きその印象をダイアローグ<水彩・クレヨン・鉛筆>

東京都美術館で「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展を鑑賞し、その印象や感じたことをダイアローグし、言葉や絵画で表現します。
(※感染症の状況により、プログラムが変更になる可能性があります。)

12/19(日)午後【埼玉県川口市・アート施設「工房集」を訪ねる】アウトサイダーアートの現場へ

世界的に活躍している作家を生み出している障害者のアート施設「工房集」の展覧会を訪問します。
(※感染症の状況により、プログラムが変更になる可能性があります。)

1/13(木) 「表現の本質って?」アールブリュット<自由な素材で表現>

アール・ブリュット、アウトサイダーアートの作家の作品を見て、感じたことを話し、「表現すること」そのものについて考えてみましょう。ワークでは自由な素材で表現します。

1/20(木) プレゼンテーションと講評 その2

後期の講義でつくった作品を囲んで、参加者全員でダイアローグします。これまでに作った作品について、互いに感想や意見を出し合うことで、さらに深めます。アートは誰にでも表現でき、語れると実感することが大切です。時代や状況が変わっても、一人ひとりの生きるエネルギーとしてのアートの本質は変わりません。作って終わりではなく、時代を見る目と表現の楽しさを体験し、語り合いましょう!