◆講師:武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所 運営委員)
●主著:『戦後レジームと憲法平和主義─〈帝国継承〉の柱に斧を』れんが書房新社 2016/『潜在的核保有と戦後国家─フクシマ地点からの総括』社会評論社 2011/『戦後日本国家という問題』れんが書房新社 1999/『政治的想像力の復権』御茶の水書房 1988
●共訳書:ジャイ・セン他『世界社会フォーラム 帝国への挑戦』 作品社 2005

◎講師からのメッセージ
この講座では過去にネグリとハートの“Empire”(2002年度)、“Multitude”(2005年度)を読んだことがありますが、今年はこの超著名な著者たちの“Assembly”を読むことにします。今世紀10年代になってから、まったく新しい体制への抵抗の行動が、北米から、ヨーロッパ、中東、最近の香港、タイ、ミャンマーとアジアに拡大していますが、それらは「リーダーのいない運動」、全員参加による決定(assembly)という特徴がある。どのようにそれが永続的な民主主義をもたらしうるか、そう著書たちは問題をたて、解答を探ります。この時代の根本問題と言えます。クラスではそれを著者たちとともに探っていきましょう。
◎テキスト著者:マイケル・ハート/アントニオ・ネグリ
アントニオ・ネグリは1933年生まれのイタリアの政治哲学者。マイケル・ハートは1960年生まれのアメリカの政治哲学者。『帝国』(2000年)、『マルチチュード』(2004年)、『コモンウェルス』(2009年)の三部作などの共著で知られる。
◎こんな人におすすめ!
・一冊の本を深く読み込む力を身につけたい方
・グローバル化した資本主義の先の未来について考察・議論してみたい方
◎クラスの進め方
各回の予習箇所について、参加者がそれぞれ約1ページずつ、文章を訳していきます(挙手制)。そして、テキストの内容に関するディスカッションを日本語で講師と参加者で行います。英文の読解力を高めたい人にピッタリのクラスです。武藤一羊さんの鋭いコメントも魅力の一つ。
◎日程
第1回:6/16
第2回:6/30
第3回:7/14
第4回:7/28
第5回:9/1
第6回:9/15
第7回:9/29
第8回:10/13
第9回:10/27
第10回:11/10
第11回:11/24
第12回:12/8
第13回:12/22
第14回:1/12
第15回:1/26