14. 人びとがつながる交易―「市場経済」から「市」へ

申し込み価格(税込):
30,000


日用品や土産物がところ狭しと並び、屋台から立ちのぼる匂いに食欲をそそられる。
そんな「市」に、心惹かれた経験はありませんか?
その土地の食文化や商業のようすを垣間見ることができる楽しさは、まさに市の醍醐味。
この講座では各地の市の魅力に迫りつつ、国や民族ごとに異なる文化を比較しながら、日本の市の可能性・展望について語り合います。
物を交わすという根源的なやり取りの歴史についても理解を深め、市の担い手の方々との交流も行います。
並んでいる商品の向こう側にある風景や暮らしを感じることで、今までとは違う市のイメージが浮かび上がってくるかもしれません。

●2016年6月-10月 原則として金曜日 19:00-21:00
●全7回/定員30名  ●受講料:30,000円
※出かける回の交通費・宿泊費・食費などが別途かかります。

※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。



只今申し込みできません。お問い合わせください。

<6/3> 市とは何か? ―物を交わす人びとの今・昔

箕曲在弘(東洋大学社会学部 講師/APLA評議員)

市場(いちば)とはどういう特質をもつ「場」なのでしょうか。
それは村落や町とどう違うのでしょうか。
物を交わすというやり取りを人類史のなかに位置づけてお話しします。

●主著: 『フェアトレードの人類学』めこん 2014
●参考文献: 川田順造編『文化としての経済』山川出版社 2001/マルセル・モース『贈与論』ちくま学芸文庫 2009
14. 人びとがつながる交易―「市場経済」から「市」へ

<6/17> 【インドネシア】モノ売りの仕事と暮らし―Pasar(パサール)商人と行商人

間瀬朋子(東洋大学社会学部 助教)

インドネシアのいちば(パサール)で働いたり、路上で屋台、天秤棒、籠
などをつかって行商をしたりする人びとの仕事と暮らしについてお話しします。

●主著: 「民衆生業の社会経済圏――インドネシア・ソロ地方出身のジャムー売りの世界」『小さな民のグローバル学――共生の思想と実践をもとめて』(共著)上智大学出版 2016
/「私たちがなにをどう食べるかの選択が平和をつくる――インドネシアにおけるエビ養殖の事例から」『学生のためのピース・ノート2』(共著)コモンズ 2015
●参考文献:
間瀬朋子「現代的な消費と“インフォーマル・セクター”――ジョグジャカルタ特別州スレマン県の学生街の事例」『消費するインドネシア』(共著)慶應義塾大学出版会 2013
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<7/1> 【シリア】文明の十字路を往く―考古学的資料にみられる市場

山崎やよい(考古学者)

考古学的な資料には、先史時代からの人類の交易の証拠がある。それが市場として、様々な人々が常に交換を行う場所として、いかに発達していくのか? その過程を、いわゆる「文明の十字路」シリア地域で追ってみたい。

●主著: 『シリア・レバノンを知るための64章』第8章「シリアの世界遺産」(共著) 明石書店 2013
●参考ウェブサイト: 「山崎やよいのブログ」
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<7/20(水)> もう一つの市場経済―イタリアの市民的経済に学ぶ

中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)

講義では、アダムスミスと同時代にイタリアで議論されていた市民的経済理論を手がかりに、互酬性や社会的協力関係を大切にする市場経済のあり方を考察します。

●主著: 「日本におけるポスト開発思想の歴史と課題 ミナマタからフクシマへ」Coraggio,J.L. & Laville,J.L."Reinventar la izquierda en el siglo xxi". Universidad Nacional de General Sarmiento 20141収容
●参考文献: セルジュ・ラトゥーシュ「新たな社会変革への複数の道、複数の声」『〈脱成長〉は、世界を変えられるか?――贈与・幸福・自律の新たな社会へ』作品社 2013

<9/10(土)14:00-16:30> 私たちは「市」に何を求めているのか―大量生産・大量消費からの脱却と市の可能性

笠井賢紀(龍谷大学社会学部 講師)
中野佳裕(明治学院大学国際平和研究所 研究員)

社会のあり方や私たちの生き方といった大きなテーマも大事ですが、それだけではなく、日々の暮らしの中で「市」というものの楽しさをどう味わえるのか一緒に考えましょう。

●主著: 『協働体主義』(共著)慶應義塾大学出版会 2009/『アジアの持続可能な発展に向けて』(共著)慶應義塾大学出版会 2013
●参考文献: 影山知明『ゆっくり、いそげ? カフェからはじめる人を手段化しない経済?』大和書房 2015
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<9/30> 地域に広がる有機農業のうねり―オーガニックフェスタが消費者に呼びかけたもの

谷口吉光(秋田県立大学地域連携・研究推進センター 教授/NPO法人地産地消を進める会 代表理事)

2008年に鹿児島で2万人を集めたオーガニックフェスタに刺激されて、東北各地で次々とフェスタが開かれ、それがどこでも大盛況! 地域に広がる有機農業の「なぜ」に迫ります。

●主著: 『食と農の社会学』(共著)ミネルヴァ書房 2014
●参考文献: 谷口吉光「オーガニックフェスタ:有機農業を起点にして生産者と消費者の輪を広げる」『地域の内発的復興・発展』CSOネットワーク 2014
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<10/15(土)-10/16(日)> 【名古屋の朝市と岐阜県白川町を訪れる】1泊2日合宿 生産者の声を聞くオーガニック朝市ツアー

吉野隆子(オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村 村長)

毎週土曜の朝に約30軒の農家が集まって開く、農産物だけのオーガニックマーケットを通して、有機農業や地域の現状を体感していただけたらと願っています。