南米エクアドル 、インタグ地方の鉱山開発に抵抗する人びとへのカンパのお願い
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南米エクアドル 、インタグ地方の鉱山開発に抵抗する人びとへのカンパのお願い

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エクアドル 、インタグ地方の人びとは鉱山開発による環境破壊や人権侵害にあいながらも破壊的な開発に抵抗し続けてきました。PARCでも鉱山開発の影響に関する調査・支援活動を行なってきましたが、再エネ技術などに必要な鉱物の需要増大により資源開発の圧力が増す中、インタグの世界的にも希有な生物多様性や暮らしに不可欠な水資源が失われようとしてます。持続可能な発展を望むインタグの人びとへのカンパをお願いします。
(具体的な経緯は下記の詳細をご覧ください)

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00160-4-163403
アジア太平洋資料センター

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支店:〇一九
口座番号 :当座 0163403
名義:アジア太平洋資料センター
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概要

 エクアドルは、南米赤道直下に位置する地球の陸地面積のわずか0.2%に満たない小さな国ですが、そこにはホエザルやクモザル、メガネグマなど の絶滅が危惧されているほ乳類の他、世界の植物種の10%(ランだけでも4000種以上!)、鳥類の16%が生息し、世界有数の生物多様性を誇る「メガ多様性国」として知られています。

 中でもエクアドルの北西部に位置するインタグ地方は、世界でも希少な森林生態系として知られる「雲霧林」が広がる地域であり、特に自然豊かな場所です。同時に、1990年代に日本の政府・企業による試掘が行われて以来、この豊かな自然の下に眠る銅やモリブデンを求める鉱山開発に脅かされてきた土地でもあり、インタグの人々は自然に寄り添った持続可能な発展を求めて20年以上も鉱山開発に抵抗してきました。

 これまで、インタグでの鉱山開発は日本とカナダの企業が試み、いずれも人びとの抵抗により食い止められてきましたが、現在3度目の開発の波が押し寄せています。2010年に国営鉱山会社(ENAMI)が設立され、エクアドル政府自身の手で鉱山開発が推進されています。外国企業の誘致も促進され、2016年に新規鉱床区の入札が開始されてからわずか1年程度で探査・試掘可能な土地は120万haから369万haへ急増しました。インタグ地方でも世界最大の銅生産者であるチリのCODELCOや世界最大の鉱山会社であるオーストラリアのBHPなどが活動を始めています。また、再エネ技術や電気自動車への移行に伴い銅などの金属需要も増大しており資源開発の圧力もますます強まるものと思われます。

 このような厳しい局面にあって、インタグの人びとはその存在自体が貴重な自然という財産を後世に残し、自らの暮らしを支える水や大地を守る持続可能な発展のための闘いを続けています。

写真:鉱山開発の影響を強く受けてきたフニン村

持続可能な発展を望む人びと

 1990年初頭に日本の国際協力機構(JICA)からの委託事業として三菱系のビシメタル社が試掘を行った際に起きた水質汚染や鉱山開発全般への危機感から1995年に環境団体DECOINが設立され、これがインタグにおける鉱山開発への抵抗運動の発端となりました。しかし、インタグの人びとは単に開発に抵抗するのではなく、破壊的な「開発・発展」に頼らずに自然と共生できる持続可能な発展の道を模索してきました。それは、森林農法による有機コーヒー栽培、エコツーリズム、女性グループによる石鹸や手編み製品の生産など様々な形で展開されています。

写真:フニン村付近のエコツアーの様子

強引に進められる鉱山開発による人権侵害

 ビシメタルの撤退後に参入したカナダのアセンダント・カッパーは抵抗運動のリーダーへの殺人脅迫や民兵による開発反対派の人びとへの発砲などの様々な人権侵害を引き起こしました。そして、同社の撤退後も強引に開発を進めようとするエクアドル政府によって人権侵害は続いてきました。2014年には反対派のリーダー、ハビエル・ラミーレス氏が「反逆、破壊行為およびテロリズム」の容疑で不当に逮捕され10カ月間拘留される事件が起きました。また、弟のウーゴ・レミレース氏にも同様の容疑で逮捕状が出され、逮捕状執行までの5年間を逃亡生活を強いられました。

写真:ハビエル・ラミーレス氏釈放直前の様子

鉱山開発によって破壊される自然と人々の暮らし

 かつて日本やカナダが試掘を試みた地区では、2015年以降ENAMI/CODELCOによる試掘が進められていますが、PARCの行った水質調査でも日本の水道基準を上回るヒ素が数カ所で検知されています。また、鉱山会社が1日30万リットル相当の水を2年以上も無許可で使っていたとの報告もあり、現地では鉱山開発による生活用水の逼迫を憂慮する声があがっています。さらに、インタグの水源の多くがわずかに残った雲霧林によって守られているため、鉱山開発から雲霧林を守ることが希少な生態系だけでなく人びとの暮らしを守ることにつながります。インタグの人びとにとって、鉱山開発から自然を守ることは水への権利を守る闘いでもあるのです。

写真:エコツアーの見所の一つ「双子滝」、右側の滝は上流での試掘の影響を受け変色してしまった