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橋本淳司と歩く わくわく水の旅 ─自治・防災・未来の〈まち〉をデザインしよう

申し込み価格(税込):
29,000


24時間、365日、蛇口をひねればいつでも飲める水道水が供給される日本。しかし、人口減少と自治体の財政難、インフラの老朽化、「民営化」の推進、そして増え続ける自然災害など、現在多くの課題があります。自治の基本であり、人間が生きるために必要な人権でもある水。ところが「水道事業の実態はわからない」「自分はどの水源の水を飲んでいるか知らない」という方も多いはず。未来世代に持続可能な水道を受け継ぐためにも、まずは私たちが地域の水や水道について知ることが大切です。この講座では、水源や取水堰、地域での防災の取り組み、住民による水管理の歴史などの現場を歩き、楽しく学びます。

●2020年8月-11月 
●原則として土曜日
●全6回/定員15名 
●受講料:29,000円(集合から解散の間の現地交通費、施設見学料など含む)

※集合場所への交通費、現地での飲食費などは各自でご負担ください
※雨天の場合、日程・プログラムを変更する可能性があることを予めご了承ください
※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

(イメージ写真) CC : Guilhem Vellut

※当講座は、新型コロナウイルス感染症の拡大をめぐる情勢を鑑み、開催時期の延期を決定いたしました。下記の新たな日程での実施を予定しております。

※感染症の影響で一部プログラムの変更の可能性があります

※感染症の影響により、延期後の開講日においても開催が困難な場合には講座を中止とし、受講料を全額返金いたします。開講日2週間前になりましたら、開催可否について判断し、お申し込みいただいた皆さまにお知らせいたします。

<雨天の場合の開催について>
・少雨の場合は決行します
・豪雨・台風などの場合はオンラインレクチャーへ変更とさせていただきます
 
只今申し込みできません。お問い合わせください。

◆案内人:橋本淳司(水ジャーナリスト/アクアスフィア・水教育研究所 代表)

雨が降り、雨水が集められ流れゆく範囲を流域といいます。雨が流れて川となり、いくつもの川が一筋の流れにまとまって大海へ注いでいます。土地のデザインは昔から水が行ってきました。私たちが所属する流域を知り、そこでの水の流れや水インフラを 学びます。いま日本の社会が抱えているさまざまな課題を流域という単位で再編集することで解決の糸口が見つかるのではないか、サステイナブルな暮らし方に近づくのではないかと期待しています。

●国内外の水問題やその解決事例を調査し、持続可能なまちづくり、流域づくりのための提言・発信を行う。水循環基本法フォローアップ委員会委員。Yahoo!ニュース 個人「オーサーアワード2019」受賞
橋本淳司と歩く わくわく水の旅 ─自治・防災・未来の〈まち〉をデザインしよう

Part 1. 水はどこからどこへ? ─水源から家庭、排水まで

8/22 【オリエンテーション】【東京都奥多摩町を訪ねる】私たちの水はどこから? ―東京の水源地を歩く

東京の水源地・奥多摩町の水源林周辺を散策しながら、水を蓄えたり土砂の流出を防ぐ森の役割を学びます。また古くから人びとがどのように水源を守り、水を確保してきたのか、その歴史にもふれます。奥多摩の標高530mに位置する小河内ダムも見学します。
※奥多摩駅集合後、ローカルバス(15分ほど)で現地に移動します。

9/12 【東京都羽村市・立川市を訪ねる】浄水から下水までの流れを知ろう

水源からの水は、どのように家庭に運ばれ、また使った排水はどこに行き着くのでしょうか。玉川上水の取水口である羽村取水堰、玉川上水の小平監視所、上水小橋などを歩き、一連の流れを実感します。

Part 2. 災害に対する地域の取り組み

10/3 【東京都江東区・墨田区を訪ねる】 災害と自治を考える(1) ―東京0メートル地帯を歩く

小説にもよく登場する江戸時代の重要水路であった「六間堀・五間堀」跡(両国駅近く)や、水位が異なる河川を通航可能にした扇橋閘門、新小名木川水門の外観から、人びとの暮らしと治水の歴史を学びます。さらに江東区・墨田区での雨水活用の現場も見学し、地域での災害対策の取り組みを学びます。

10/24 【東京都北区を訪ねる】災害と自治を考える(2) ―荒川から考える都市と治水

明治43年の洪水を機につくられた人工河川・荒川。荒川治水資料館や北とぴあ展望台をはじめ、まち歩きをしながら、その歴史をたどります。また洪水時の浸水シミュレーションなど、流域単位での防災・減災について考えます。音無親水公園では治水事業の変容の歴史にも触れ、現在の暮らしを見つめ直します。

Part 3. 水は自治の基本 ─住民が参画する地域の水道へ

11/15(日)【東京都国分寺市などを訪ねる】雨のゆくえ―地下水、湧き水、川と暮らし

都内の湧水地として知られる日立中央研究所を出発し、国分寺、野川公園までを散策します。地下水も豊富なこの地域で、住民が昔からどのように水を活用してきたのかを考えます。途中、おいしい水からできたお蕎麦も楽しみます。

11/28 【東京都昭島市を訪ねる】地元住民が守ってきた「助けあいの水」

東京の名湧水57選にも選ばれる昭島市・諏訪神社の崖下の湧水。この地域では「水の講」と呼ばれる住民の共同・助けあいによる水の管理が根付いてきました。神社の境内や、近隣のわさび田付近を散策し、水の自治を考えます。