◆案内人:橋本淳司(水ジャーナリスト/アクアスフィア・水教育研究所 代表)
●国内外の水問題やその解決事例を調査し、持続可能なまちづくり、流域づくりのための提言・発信を行う。水循環基本法フォローアップ委員会委員。Yahoo!ニュース 個人「オーサーアワード2019」受賞

Part 1. 水はどこからどこへ? ─水源から家庭、排水まで
8/22 【オリエンテーション】【東京都奥多摩町を訪ねる】私たちの水はどこから? ―東京の水源地を歩く
東京の水源地・奥多摩町の水源林周辺を散策しながら、水を蓄えたり土砂の流出を防ぐ森の役割を学びます。また古くから人びとがどのように水源を守り、水を確保してきたのか、その歴史にもふれます。奥多摩の標高530mに位置する小河内ダムも見学します。
※奥多摩駅集合後、ローカルバス(15分ほど)で現地に移動します。
9/12 【東京都羽村市・立川市を訪ねる】浄水から下水までの流れを知ろう
水源からの水は、どのように家庭に運ばれ、また使った排水はどこに行き着くのでしょうか。玉川上水の取水口である羽村取水堰、玉川上水の小平監視所、上水小橋などを歩き、一連の流れを実感します。
Part 2. 災害に対する地域の取り組み
10/3 【東京都江東区・墨田区を訪ねる】 災害と自治を考える(1) ―東京0メートル地帯を歩く
小説にもよく登場する江戸時代の重要水路であった「六間堀・五間堀」跡(両国駅近く)や、水位が異なる河川を通航可能にした扇橋閘門、新小名木川水門の外観から、人びとの暮らしと治水の歴史を学びます。さらに江東区・墨田区での雨水活用の現場も見学し、地域での災害対策の取り組みを学びます。
10/24 【東京都北区を訪ねる】災害と自治を考える(2) ―荒川から考える都市と治水
明治43年の洪水を機につくられた人工河川・荒川。荒川治水資料館や北とぴあ展望台をはじめ、まち歩きをしながら、その歴史をたどります。また洪水時の浸水シミュレーションなど、流域単位での防災・減災について考えます。音無親水公園では治水事業の変容の歴史にも触れ、現在の暮らしを見つめ直します。
Part 3. 水は自治の基本 ─住民が参画する地域の水道へ
11/15(日)【東京都国分寺市などを訪ねる】雨のゆくえ―地下水、湧き水、川と暮らし
都内の湧水地として知られる日立中央研究所を出発し、国分寺、野川公園までを散策します。地下水も豊富なこの地域で、住民が昔からどのように水を活用してきたのかを考えます。途中、おいしい水からできたお蕎麦も楽しみます。
11/28 【東京都昭島市を訪ねる】地元住民が守ってきた「助けあいの水」
東京の名湧水57選にも選ばれる昭島市・諏訪神社の崖下の湧水。この地域では「水の講」と呼ばれる住民の共同・助けあいによる水の管理が根付いてきました。神社の境内や、近隣のわさび田付近を散策し、水の自治を考えます。