• NEW

「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

申し込み価格(税込):
24,000


近年、〈日本的〉〈日本らしさ〉という冠をつけられた文字列がどうもやたらと目に付きます。音楽、サブカルチャー、職場や学校から政府の文化政策まで、気がつくと身のまわりにあふれている〈日本〉。 本講座ではそんな「いつの間にかナショナリズム」に肩までどっぷりつかった実態を見つめ直すことで、社会の位相の現在を捉えます。

●2020年5月-10月 
●原則として金曜日 19:00-21:00
●全7回/定員30名
●受講料:24,000円

※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

(イメージ写真) CC : Elaine
数量:

5/29 「クールジャパン」で再定義される〈日本人〉

早川タダノリ(編集者)

内閣府と経産省が主導する「クールジャパン戦略」。もともと日本のコンテンツ産業を海外へ輸出していくための産業振興政策 でしたが、海外観光客誘致と対外文化プロパガンダが混じり合うこの戦略のコンセプトには、〈日本的なるもの〉がさまざまに定義されていました。官製文化国策にあらわれた〈日本人〉像について考察します。
●主著:『神国日本のトンデモ決戦生活』ちくま文庫 2014/『「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜』朝日新聞出版 2019
●参考文 献:『世界が驚くニッポン!』経済産業省 2017 https://www.meti.go.jp/pr ess/2016/03/20170308001/20170308001-1.pdf
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

6/12 文化の統制と検閲が殺すもの

アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)

東京五輪2020と連動する、文化庁の「日本博」プロジェクト。「日本」という虚像が強いられ、表現の不自由が深刻化するここ数年の動きが何を意味するのか、読み解きます。
●主著:『天皇アート論─その美、“天"に通ず』社会評論社 2014/『あいちトリエンナーレ「展示中止」事件』 (共著)岩波書店 2019
●参考文献:アライ=ヒロユキ『検閲という空気─自由を奪うNG社会』社会評論社 2018
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

6/26 国威発揚と音楽ビジネス

辻田真佐憲(近現代史研究者)

音楽ビジネスは戦前より国威発揚と結びついてきました。東京オリンピック・パラリンピックを迎える今日、あらためてその関係を歴史とともに考察します。
●主著:『天皇のお言葉─明治・大正・昭和・平成』幻冬舎新書 2019/『空気の検閲─大日本帝国の表現規制』光文社新書 2018
●参考文献:辻田真佐憲『古関裕而の昭和史─国民を背負った作曲家』文春新書 2020/辻田真佐憲『たのしいプロパガンダ』イースト新書Q 2015
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

7/10 「母性」のスピリチュアリティと保守化

橋迫瑞穂(立教大学社会学部 兼任講師)

2000年代に登場した「スピリチュアル市場」のなかで、「母性」が重視されると同時に保守的な傾向が見られる現状をご紹介します。母親の葛藤や、フェミニズムとの関係についても検討を試みます。
●主著:『占いをまとう少女たち─雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ』青弓社 2019
●参考文献:橋迫瑞穂「『子宮系』とそのゆくえ─現代日本社会における女性のスピリチュアリティ」『応用社会学研究』第 61号 立教大学社会学部研究紀要2019/島薗進『精神世界のゆくえ─現代世界と新霊性運動』東京堂出版 1996
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

9/11 ネット右派とサブカルチャー

伊藤昌亮(成蹊大学文学部 教授)

現在の「ネット右派」を理解する上で欠かせないのが「サブカル」。反権威主義・反リベラリズムと結合した「サブカル保守」は、しかし、私たちにとって大変身近なものではないでしょうか。
●主著:『ネット右派の歴史社会学─アンダーグラウンド平成史1990-2000年代』青弓社 2019
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

9/18 「そろえる」学校

杉原里美 (朝日新聞 専門記者)

5ミリ単位でそろえる靴、鉛筆の本数や下着の色まで指定する校則、黙々と食べる給食、自問自答する掃除の時間...。なぜ学校は、そろえたがるのでしょうか。学校が「そろえる」意味を考えてみませんか。
●主著:『掃除で心は磨けるのか』筑摩選書 2019/朝日新聞「孤族の国」取材班『孤族の国─ひとりがつながる時代へ』(共著)朝日新聞出版 2012
●参考文献:原武史『滝山コミューン一九七四』講談社文庫 2010
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究

10/2 ブラック新人研修は人間をどう変えるのか

古川琢也(ルポライター)

日本企業がバブル期以前から執着し続ける「異常な」新人研修。しかし過去には取り返しのつかない悲劇も起きています。こうした研修が受講生にどのような影響を与えたのか、実際に起きた事件などから紹介します。
●主著:『セブン-イレブンの正体』金曜日 2008/『ブラック企業完全対策マニュアル』晋遊舎新書 2013
「あら、こんなところにナショナリズム!?」 <日本的なるもの>の研究