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いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

申し込み価格(税込):
32,000


1923年の関東大震災時に起きた、朝鮮人・中国人に対する虐殺。多くの人びとの地道な調査によって、それぞれの地域での殺害・暴行の経緯が明らかとされ、軍や警察の演じた役割や、日本の民衆のなかの差別意識についても、多角的な解明が進んでいます。ところがその一方で、近年、虐殺の事実を否定する動きや、「殺害は正当防衛」とする虐殺正当化論が広がりを見せ、歴史教科書や追悼行事への攻撃も繰り返されています。差別と暴力を肯定する「流言飛語」は遠い過去の出来事ではないのです。
97年前の悲劇をめぐって、いま私たちに何が問われているのでしょうか?現場でのフィールドワークや映像を通して考えます。

●2020年9月-11月 
●原則として月曜日夜あるいは土曜日午後
●全8回/定員20名 
●受講料:32,000円

※初めて自由学校通年講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

当講座は、新型コロナウイルス感染症の拡大をめぐる情勢を鑑み、開催時期の延期を決定いたしました。
下記の新たな日程での実施を予定しております。

※本講座はPARC自由学校教室または特定の会場にお集まりいただいて実施する講座で、オンラインでの実施はいたしません。
※感染症の影響により、延期後の開講日においても開催が困難な場合には講座を中止とし、受講料を全額返金いたします。開講日2週間前になりましたら、開催可否について判断し、お申し込みいただいた皆さまにお知らせいたします。
 
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◆講師&コーディネーター

永田浩三(武蔵大学 教授/ジャーナリスト)

1954年大阪生まれ。1977年NHK入社。ディレクターとして教養・ドキュメンタリー番組を担当。プロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』『ETV2001』等を制作。2009年から武蔵大学社会学部教授。ドキュメンタリー『森口豁・沖縄と生きる』を制作中。

●主著『ヒロシマを伝える 詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち』WAVE出版 2016 /『奄美の奇跡』WAVE 出版 2015
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

9/7(月)19:00〜21:00 なぜ朝鮮人虐殺の歴史を学ぶのか

加藤直樹(ノンフィクション作家)

関東大震災時の朝鮮人虐殺という100年近く前の出来事について学ぶのは、2020年の私たちがいる場所を確かめるためだ。いくつかのテーマを提示し、連続講座の出発点にしたい。
●主著:『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』ころから 2014年/『謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」』河出書房新社2017
●参考文献:田原洋『関東大震災と中国人』岩波現代文庫 2014/西崎雅夫編『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』ちくま文庫2018
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

9/19(土)午後 【東京都墨田区を訪問】証言でたどる虐殺現場

西崎雅夫(一般社団法人ほうせんか 理事)

墨田区では、関東大震災時に荒川放水路開削工事や町工場で働く多くの朝鮮人が自警団や軍隊によって虐殺された。今回はその現場を歩くことで起きたことの重みを実感してほしい。
●編著:『関東大震災朝鮮人虐殺の記録─東京地区別1100の証言』現代書館 2016/『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』ちくま文庫2018
●参考文献:関東大震災90周年記念行事実行委員会編『関東大震災 記憶の継承─歴史・地域・運動から現在を問う』日本経済評論社 2014/姜徳相『関東大震災─虐殺の記憶』青丘文化社 2003
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

9/28(月) 19:00〜21:00 『隠された爪跡』製作から37年を迎えて 韓国在住の遺族を探し歩く

【映画『隠された爪跡─関東大震災と朝鮮人虐殺記録映画』(1983) を鑑賞】

呉 充功(オ・チュンゴン)(映画監督)

映画『隠された爪跡』『払い下げられた朝鮮人』製作過程と上映活動を振り返る。関東大震災90周年から再び日韓を往来し虐殺犠牲者の事件真相と遺骨帰郷を待つその家族を7年間に渡り探し歩いた中間報告。
●監督作:『払い下げられた朝鮮人─関東大震災と習志野収容所』1986/『あぼぢとオモニ』1984
●参考文献:「一殻を覗いて凝視めるまで」『日本の教育 1984』現代書館 1984/「映画完成から30年 ?仁承あぼぢと共に」関東大震災90周年記念行事実行委員会編『関東大震災 記憶の継承─歴史・地域・運動から現在を問う』日本経済評論社 2014
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

10/10(土) 午後【神奈川県横浜市を訪問】神奈川県、特に横浜における虐殺の検証と犠牲者追悼について

山本すみ子(関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会 代表)

徹底的に隠蔽された横浜の朝鮮人虐殺を、記憶をもとに検証していきます。そして、「朝鮮人ならばなぜ殺してもいいのか」、「なぜ、朝鮮人虐殺が起こったのか」を考えます。
●主著:『関東大震災時朝鮮人虐殺 横浜証言集』(自費制作) 2016/「横浜における関東大震災時朝鮮人虐殺」『大原社会問題研究所雑誌』第668号2014
●参考文献:姜徳相『関東大震災─虐殺の記憶』青丘文化社 2003/山田昭次『関東大震災時の朝鮮人虐殺 その国家責任と民衆責任』創史
社 2003
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

10/26(月)19:00〜21:00 朝鮮人自らによる真相究明はどのように行われてきたか

鄭 永寿(チョン・ヨンス)(学友書房教科書編纂委員、朝鮮大学校講師)

被害当事者である朝鮮人たちはいかに虐殺をとらえ、どのように真相究明活動を展開したのだろうか。その推移と性格について歴史的に考えたい。
●共著:『記録集 関東大震災95周年朝鮮人虐殺犠牲者追悼シンポジウム 関東大震災時の朝鮮人大虐殺と植民地支配責任』朝鮮大学校朝鮮問題研究センター 2019
●参考文献:山田昭次『関東大震災時の朝鮮人虐殺とその後─虐殺の国家責任と民衆責任』創史社 2011/鄭永寿「解放後在日朝鮮人運動における『関東大虐殺事件』の真相究明・責任追及(1945-50)」『在日朝鮮人史研究』第47号 2017
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

11/7(土) 午後 【群馬県藤岡市を訪問】藤岡事件を語り継ぐこと

宮川邦雄(日朝友好連帯群馬県民会議 事務局長)

関東大震災で多くの避難民が埼玉県を通過して、群馬県に押し寄せました。藤岡は、埼玉県境にあり、流言飛語がいち早く流され、朝鮮人17人が住民により虐殺されました。
●参考文献:猪上輝雄『関東大震災(1923年)─藤岡での朝鮮人虐殺事件』(自費出版)1995
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

11/21(土)17:00〜19:00 日本の朝鮮植民地支配と朝鮮人虐殺

愼 蒼宇(シン・チャンウ)(法政大学社会学部 教員)

関東大震災時の朝鮮人虐殺を、朝鮮での日本軍・憲兵・警察による軍事行動の延長線上に位置づけて考察することが本講義の狙いです。
●主著:『植民地朝鮮の警察と民衆世界』有志舎 2008/「植民地期の対馬における朝鮮人」『大原社会問題研究所雑誌』第706号 2017
●参考文献: 「日本近代史の『不在』を問う─朝鮮植民地(征服/防衛)戦争からみた官民の『暴徒膺懲』経験」『歴史学研究』第989号 2019
いま何が問われているのか―関東大震災朝鮮人虐殺

11/30(月) 19:00〜21:00 なかったことにさせないために

加藤直樹(ノンフィクション作家)

膨大な史料と証言が残る朝鮮人虐殺事件を、それでも「なかった」と否認する人びとがいる。荒唐無稽な虐殺否定論を叫ぶ人びとの狙いと、それが社会に何をもたらすかを考える。
●主著・訳書:『トリック─「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』 ころから 2019/『沸点─ソウル・オン・ザ・ストリート(』訳書)ころから 2016
●参考文献:内閣府中央防災会議 災害教訓の継承に関する専門調査会「報告書 1923関東大震災第2編」 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/ kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai_2/index.html